内野聖陽さんとウィーン・ミュージカルがメインコンテンツ。その他のドラマや映画についてもこちらで。@小林りり子

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ジェイン・エア
 HDDの整理をしていたのですが、4月末ぐらいに録画予約して、そのまますっかり忘れていた映画がありました。「ジェイン・エア」(Jane Eyre)です。

 と言っても、オーソン・ウェルズの出ていた大昔(1944年)のものではなく、割と最近の……1996年の映画です。実は、1944年版もまだ見たことがないので、今回見たものと比較検討ができないのが残念だ。

 まず録画予約する時に思ったことは「時間みじかいっ!」でした。120分ないんだもん。分厚い文庫本で上下巻のある原作を2時間内でどうまとめるんだろう……と興味津々だったなあ、そう言えばタイマー予約するとき。しかしリアルタイムで見られないものだから、すっかり忘れちゃってた……
 
 しかし、1944年版の方がもっと短いんだよね(笑)。
 こちらは100分ありません。
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 今ではすっかり原作信者になってしまいましたが、有名なのにかなり最近まで読んだことがなかったのです。レベッカと同時期に読んだんだよね、確か。
 最初は「放浪の部分長い、だるい」とか「偶然助けてくれた一家が実は身内でしたってアンタ……」とか、結構ご都合主義だなあと思いながら読んでいたのですが、まあ、フィクションだし。そこで目くじら立てていたら世の中のフィクションすべてご都合主義だし。

 まあ、放浪の部分が長いからこそ再会シーンの感動もある訳でして、それに加えて、セント=ジョンとロチェスターさんをじっくり比較できる構成でもあるんだよね。

 セント=ジョンは聖職に誇りを持ち、美男子で頭脳明晰な若いジェインの従兄だけど、美男ではない中年のロチェスターの方が魅力的なんですよね、どう考えても。

 セント=ジョンは、誠意はあるんだろうけど、野心一番だからそれ以外のことはどうでもいい男。彼の地上の愛はロザモントに惹かれていたし、天上の愛は自分の使命のこと。
 愛してもない女(しかも従妹)に、自分の道具になってくれとインドへの随行を迫るあたりは「なんつう身勝手な男だ」と蹴り倒したくなる。ジェインが「私は何の約束もしてないのに、何でそこまで言われなきゃいけないの?」って憤慨するようなことも言っている。

 それに対してロチェスターが完全人間だとは言わない。彼もいろんな罪を犯していたものの、人間的な魅力があるんだよね。そして決定的なことはジェインを愛していること。

 原作の話ばかりになりそうなので、映画の感想。

 リード夫人を看取りに行ったらそこにセント=ジョンがいた

 この時点で目が点になったのでござる……
 時間がないのは分かる。放浪部分を忠実に描写していたら、2時間どころか3時間あっても足りなさそうだし。でも、やっぱりすごい展開だ……
 セント=ジョン一家はリード家そのものとはほとんど親交がなかったはずだし、リード夫人のことを「伯母上が」と言うのも違和感が……

 あと、ブランシュ(映画ではブランチ)は黒髪巻き毛の、堂々とした体つきの美人のはずなのに、金髪になってて、しかもゴージャスって感じもしなくて、つまんねー。
 ロチェスターさんは結構イメージ通りだったかな。
 もうちょっと髪の毛が黒っぽい色を想像していたけれど。ジェインは……まあ、美人じゃない設定だからあれぐらいでいいと思う。
(でも、髪を下ろした寝巻き姿とかは十分に美人に見えたんですけどね)
 1944年版のジェインは普通に美人だからなあ。

 近所のレコード屋では、日がなクラシック映画のサンプルムービーを店頭で流していて、そこで「レベッカ」も「ジェイン・エア」も一部だけ見たことがあるんだけど、1944年版ジェインって体つきもグラマーっぽい。

 フェアファックス夫人は、想像よりもかなりふっくらとしたおばさん、って感じでしたね。原作だとおばあさん寄りの、細身の人ってイメージだったんだけど。
 アデルはまあ、可愛かった。

 あとロチェスターさんちの火事、早すぎない?
 ジェインが出てったその日だったような……?
(原作だともうちょっと後日のはず)
 バーサもちょっと、監禁されている病人の割には見た目が小奇麗すぎたな。風呂なんか入ってもいない、ハイエナみたいな女のはずだったのに……

 火事のあとのロチェスターさん、目はつぶれてたけど腕がなくなってない。おいおい。(まあ、これはさすがに無理かもしれない。役者さん的な意味で)

 子供時代の、ローウッド時代の端折り具合は割といい感じでした。長々と精神虐待シーン見るのもイヤだしな。ブロックルハーストみたいな最悪の、偽善的な聖職者ではないんだけど、セント=ジョンもやっぱり単なる人間、愚かな弱い人間でしかないのだよなあ。

「レベッカ」よりは、主役二人がちゃんと愛し合ってるエンドな分、こちらの方がハーレクイン的物語ってことになるんだろうか?
 レベッカは……どうもあれはハッピーエンドだとは思えない。
 ミュージカルではかなり甘い方向に持っていかれてたけど、原作ではもっとシビアに見えるんですわ。マキシムと「わたし」の関係性は。
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レベッカ@ムービープラスHD
 ダフネ・デュ・モーリア原作、ウィーン・ミュージカルの原作にもなったゴシックロマン「レベッカ」映画版が放送されます。実は、私は初めて見ます!

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 2/11(金)早朝 5:15~7:45

 ケーブル番組表からタイマー予約をしたらば、「マキシムと結婚したマリアンは……」
という説明文に口があんぐり。
 マリアンって何だよ……
 誰だよ、それ……
 こうなると、原作のヒロイン名無し状態って最重要事項だったのだなあと痛感する。こんな一番大事なことを勝手に変更&捏造してしまう映画って……

 ダフネ・デュ・モーリアはどうも「原作に忠実な映画化」というものに恵まれなかったらしく、「鳥」なんてほとんど別物だとか。ヒッチコックが好き放題やったらしい。
レベッカ」はさすがにちゃんと原作通りのストーリーではあるけれど、火事のシーンがかなり原作と違うらしく……って言うか、原作の火事描写が一行しかないので、これはさすがに仕方ないかもしれん。
 でも、原作通りにことを進めれば、マキシムと「わたし」は燃えているマンダレイの中にいる訳がないんだけどなあ。

 とにかくマリアンはないだろ、マリアンは。
 じゃあ何ならいいんだよって、原作者が(『ちょっと変わった素敵な名前』らしい)考えつかなかった名前なんだから仕方ないだろう。

 私はなんとなく、「ミュリエル」っていうのを想像していました。
 原作者ダフネの母の名前なのです、これ。

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プリンセス・シシー3部作
 ロミー・シュナイダー主演のエリザベート映画「プリンセス・シシー」3部作をいまだに見ていない私ですが、手元にDVDはあるので時間がある時に見る予定です。

 ミュージカル版ほどダークな物語ではないでしょうが、姑との不和、放浪してばかりの生活、マイヤーリンクの悲劇、スイスでの暗殺も史実な訳ですから、どうしたってハッピーエンドにはならないと思うんだけど。皇后を誘惑する者=死神がいない映画では、彼女のダークサイドはどんな感じの描写になっているんでしょうね。もしかしてダークサイドは無視されて「純情可憐な、悲劇のプリンセス」で貫くのだろうか?

 しかし、このタイトル。
 シシィはプリンセスじゃないんだけどなあ。
 バイエルン時代なら、まあ公爵令嬢だからプリンセスと言ってもいいかもしれないけど、オーストリア皇后になったらプリンセスじゃ通用しない。
 Kaiserin(ドイツ語)=Empress(英語)ですよ。
 
 色々と突っ込み甲斐がありそうで、楽しみです。

シカゴ@ザ・シネマ
 ダークなミュージカルばかり好きな私ですが、アメリカ産の「シカゴ」は映画から入りました。公開当時、映画館まで見に行きました。出てくる女がみんなタフで猛女・列女・悪女(笑)。
「エビータ」も悪女(?)の半生記だし、映画にはなっていないけど(してほしいけど、無理なのかなあ?)エリザも生半可じゃない女の物語だし、私はそういうのが好みなのかな。好きな作品の中で、いかにも清楚なヒロインっていうのはクリスティーヌ(オペラ座の怪人)ぐらいしかいないかも。

「シカゴ」 ザ・シネマ放送予定(115分)

 6/12(土)21:00~23:00
 6/18(金)14:00~16:15/23:00~1:15
 6/20(日)15:00~17:00
 6/23(水)12:00~4:00/21:00~23:00

 7/11(日)21:00~23:00
 7/14(水)14:00~16:00/21:00~23:00
 7/23(金)12:00~14:00/23:00~1:00
 7/25(日)16:30~18:30

グレン・ミラー物語
 CATVで「グレン・ミラー物語」を見ました。
 昔、スカパー時代にも何回か見たと思うんですが、ブルーレイコレーダーを導入してからは初めて。HDDに録画したのを空き時間につらつら観賞していたら、母が「古き良き時代のアメリカ映画……懐かしい」とか言ってました。
 私も、この映画を初めて見たのは中学生の時でしたが、良いものは何十年経っても良いですね。ジェームス・スチュワートのインテリ眼鏡顔がツボすぎる。
 あとは「レベッカ」と「ジェイン・エア」放送してくれないかな~。

 あと、2/26に「アラビアのロレンス」(オリジナル復元版)の放送もあるので、それも予約しなくては。私は神坂智子さんの傑作「T.E.ロレンス」フェチでして、映画は実は後から見て、おっさんヒゲ面のアリに引っくり返ったクチです。もちろん神坂アリが少女マンガ仕様(少女マンガかこれ?)なのは承知しておりますが……
 ホーム社、ロレンスも再文庫化してくれないかなあ……

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 私は「真珠の首飾り」も「ムーンライト・セレナーデ」も好きですが、「アンヴィル・コーラス」が一番好きかもしれません。その昔、誰よりも高く速く氷上を飛んだ伊藤みどりがショート・プログラムで使った曲で、演技と音のあまりのシンクロっぷりにアゴを外した思い出がある曲なのです。
 クラシックでも世界選手権で満点を取った(6.0!)リムスキー・コルサコフの「シェエラザード」好きになったりしたし、私はこの人の演技が一生忘れられません。だから正直なところ、今のフィギュアを見てもジャンプは低いし音楽とのシンクロによるカタルシスも味わえないので「ふーん」程度ですね。
 フィギュアはスポーツのはずなのに、芸術性重視でジャンプのレベルがみどりさん時代より明らかに下がってると思えるのです。
……あれ? グレン・ミラーからなんでフィギュアの話になったんだ?
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